釣りの必需品のひとつである偏光サングラス
検索すると、選び方よりも通販で買わせよう!ってのが
見え隠れしているサイトの多さに驚きます
なんか良いところしか言わないし
専用の物を必要に応じて使いこなすの必須みたいな
どうも、納得いきません
目と眼鏡の専門家としては不満です
目次
1.ココが不満!
①海の場所によっては、偏光レンズがあっても海底は見えにくい
レンズメーカーさんにくるクレームは意外と多いようで
偏光レンズ買ってみたけど、海底までクリアに見えないぞ!と
都会の海は少ししか見たことないけど、透明度低いですもんね
指宿のような人口3万の田舎でも潮の流れで透明度が低くなることありますから
②度数が合ってないから、そもそも遠くが見えてない
意外と多いです!
パソコンやスマホで偏光レンズのサンプル画像を見る時は
THE大自然の透明度の高いものを老眼鏡もしくは近視なら裸眼で
ハッキリ見えるけど、
現実では視力が0.7ほどしか出ない場合
最後に視力測定して2年以上経過しているとかなり変わることもあるので
視力1.5以上あっても安心してちゃだめですよ
堤防から海底など、5m以上離れるてると近視のメガネかけてても
ハッキリ見えない事が多いです
あと、乱視があるって知らずに視力が1.5とかあって
立体感をつかみにくい人も意外と多いですね
そして瞳孔径を無視してしまうと
目に入る光の量が減ってしまい
暗くてみにくいということになります
これを無視して、色の濃さを決めてしまうと
後悔します!
③反射光を全部カットするわけではない
かなりカットしてくれますよ
本当、偏光レンズの有り無しでは
びっくりするほど目の楽さは違います
ただ、偏光レンズのサンプル動画って
やたらと山の中の川とか多くないですか?
私、偏光レンズもって海に行って実験してきたのですが
太陽のがっつりした輝きの乱反射がきれいな角度で入ってくると
偏光レンズかけてても視界が遮られるってのがわかりました
波が穏やかならいいのですが、
テトラポットの間など、波がバラバラな動きして
太陽光が強いと偏光度95%でも見えにくくなりました
山の中の小川は木の枝や葉っぱが隠してくれるから
見えやすいのかなって思います
2.弱点を補う方法
①海の場所によっては、偏光レンズがあっても海底は見えにくい
②度数が合ってないから、そもそも遠くが見えてない
③反射光を全部カットするわけではない
①の海の透明度問題ですが、これは自然を汚さない努力しか思いつかないです
問題は②③
視力2.0の人が1.2まで下がると、
「全然見えなくなった!」と来られることがあります
逆に、視力0.3の人が
0.7まで上がると
「遠くまでしっかり見えるようになった!」と
いう人もいます
このように自分の視力は、他人と比較できないので
どうしても過去の経験との比較になります
なので、眼鏡屋さんなどで
どのくらい見えているかの確認が必要です
反射光を全部カットするくらいの強さになると
何にも見えないくらい暗くなるので
これは、そんなもんだと思ってもらう方がいいと思います
どのメーカーさんも「使いやすい」を
目指しているので
「どんな光でも大丈夫」っていうのは目指していないです
あちらを立てれば、こちらが立たずの状態です
太陽の反射光を100%カットするくらいにすると
海底が暗くて見えなくなってていうこと
3.後悔しない選に方は?
①目がいい人
視力が1.5以上あって乱視がほとんどない人は
3000円程度の偏光サングラスで問題ありません
どの方角を見るかで、
横からの光もカットしてくれるものが
使いやすいです
太陽が後ろからなら
問題ないのですが、
横や正面に太陽が来ると
ものすごく眩しいですからね
②視力が出にくい人
視力が出てても、瞳孔径が狭かったり(2㎜程度)
乱視が強い人は
眼鏡屋さんで視力検査して
特注で作ってもらう必要があります
度数にもよりますが、
かなりの値段になります
レンズの屈折力にもよりますが、
レンズ代だけで最低10,000円(2枚組)はかかります
レンズの間に0.03㎜の反射シートを入れて
作るみたいなので
技術的に相当難しいらしいです
4.まとめ
①海の場所によっては、偏光レンズがあっても海底は見えにくい
②度数が合ってないから、そもそも遠くが見えてない
③反射光を全部カットするわけではない
これらを頭に入れて、
自分の目の状態の確認
どこでどんな風に釣りをするのか?
を照らし合わせることによって
使いやすい偏光サングラスが手に入ります
道具で釣れるんだったら、
良い釣り竿を素人にもたせたら、名人になりそうですが…
そんなことはないですよね
偏光レンズも同じで、
必要な目の使い方と、偏光度数が
合わさることによって
しっかりと役に立つ偏光サングラスになります